【演奏会】鹿児島交響楽団 第84回定期演奏会:「春の祭典」素晴らしい演奏でした!狂気と正気について考えました。
2015/6/21
鹿児島交響楽団 第84回定期演奏会
に行ってきました。
「春の祭典」素晴らしい演奏でした!
狂気と正気について考えました。
「春の祭典」はロシアの作曲家、ストラヴィンスキーが書いた、バレエのための音楽です。
約100年前の初演時には、曲・バレエの振付・衣装について、その是非をめぐり観客が騒ぎ出し、怪我人まで出たそうです。
異教の儀式に着想を得たこの曲。複雑なリズムといびつなメロディが、激しくも怪しい儀式の様子や、人間の根源的なエネルギーを描き出しているように思います。
『春の祭典』Wikipedia
この曲はオーケストラにとって、たいへんな難曲です。編成が大きい。特殊楽器が必要。等々色々な理由がありますが、何と言っても、「変拍子」が挙げられます。
曲の一部ですが、
5/16、4/16、2/16、4/16、5/16、4/16
と1小節ごとに拍子が変わっています。
狂気じみた儀式の様子を演奏するためには、こういった変拍子を、正気を保って、正確に演奏しなければなりません。それには高い集中力も求められます。
狂気じみた演奏には狂気じみた正気が不可欠です。
そういった演奏をしている奏者が、オーケストラの規模で集まったときに、なんだかよく分からない迫力やテンションが生まれるのだと思います。
鹿児島交響楽団の演奏は、狂気じみた儀式の様子や、その激しさや怪しさを聴くことができました。素晴らしい演奏だったと思います。とても興奮しました!
オーケストラのテンションが客席にも伝わっていたように感じました。「春の祭典」のことを知らない方も「なんかすごい」と感じていたようです。
トロンボーン協奏曲も、小田桐さんの艶やかな音色がホールいっぱいに響いていて、素敵な演奏でした。
アンコールの、チャイコフスキー「アンダンテ・カンタービレ」こちらは美しい旋律をたっぷりと聴かせる演奏でした。「春の祭典」とは異なる音楽の素晴らしさを堪能しました。
更には、「くるみ割り人形」から「トレパック」まで。サービス精神旺盛だな〜。と思いました。お疲れ様でした!
この「春の祭典」ですが、11/3に国民文化祭の「オーケストラの祭典」でも演奏されます。
国民文化祭 オーケストラの祭典
「春の祭典」だけではなく、「火の鳥」「ペトルーシュカ」と、ストラヴィンスキーが書いた「三大バレエ組曲」を聴くことができます。こんな機会はそうそうありません。是非、足をお運びください!
(私も出演予定です)
追記:やっぱり、ナマの演奏は違います。「ハルサイ」のCDを何回も聴いてますが、こんなに興奮したことはありません。オケや楽器をやっている人には特に聴いて欲しいです!
もちろん、クラシックや演奏会に馴染みが無い方でも、「なんかすごい」と思って頂けると思います!是非、どうぞ!!
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